東京大学医学部附属病院
病院長 田中 栄
第19回東京大学医学部附属病院22世紀医療センターシンポジウムへご参加頂きまして、誠にありがとうございます。
東京大学医学部附属病院は、「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、個々の患者に最適な医療を提供する」ことを理念としています。臨床研究中核病院・がんゲノム医療中核拠点病院や橋渡し研究拠点にふさわしい臨床研究を推進し、最先端の研究成果を世界に発信し続けています。22世紀医療センターは、2004年の設立以来、医療研究の実用化を加速し、社会への還元を目的として、寄付講座、社会連携講座、外部資金による大型プロジェクトを通じて、東京大学医学部附属病院の新たな臨床医学、医学関連サービスの研究開発の拠点として機能してきました。時代の変遷と共に、取り組む研究課題も変化し、新たな所属等が参画・再編成され、現在、7つの寄付講座、7つの社会連携講座、4つのプロジェクトが22世紀医療センターに所属しています。既存の診療科や講座だけでは対応が困難な課題の解決を目指し、精力的に活動が行われています。
22世紀医療センターシンポジウムは、新型コロナウイルス感染対策のため、Webでの開催が続いておりましたが、今回は対面での現地開催となりました。22世紀医療センターに所属する講座等が本シンポジウムを通じて、学内外の研究者との連携・協力を深め、様々な分野での革新的な取り組みを展開し、その成果を広く社会にアピールし、社会に還元されることを願っております。22世紀医療センターの活動が各分野での研究開発の一助となるとともに、研究成果を通じて、我が国の医療や社会の発展に貢献できることに期待を寄せ、開催の挨拶とさせて頂きます。
22世紀医療センター
センター長 大須賀 穣
第19回東京大学医学部附属病院22世紀医療センターシンポジウムにご参加いただきまして、心より御礼申し上げます。
東大病院に22世紀医療センターを設立するという構想は2002年8月から検討が開始されました。寄付講座・社会連携講座を設置して、アカデミアに産学連携の拠点を形成することで、新しい医学研究、医療産業の創生を目指すことを目的としています。2004年に設立された当センターも、7の寄付講座、7つの社会連携講座、4つのプロジェクトで構成される一大研究拠点に成長しました。このような施設・プロジェクトは、設立から10年が一区切りと考えられていますが、22世紀医療センターは構想から20年を経てもなお、新たな研究開発の課題に取り組んでいます。研究内容は絶えずアップデートされ、最先端の医学研究、診療、予防医学、データサイエンス、社会医学や教育まで多岐にわたります。
今回、「未来を切り拓く先端医療の創造と革新〜22世紀医療センターの取り組み〜」をテーマとして、センタ―に所属する組織の1年間の活動、研究の成果を発表し産学連携や多様な共同研究を推進することを目的にシンポジウムを開催いたします。今回は、5年ぶりに、東京大学分子ライフイノベーション棟アカデミックホールにて現地で開催いたします。口演4演題と全講座によるポスターディスカッションをQ&Aなどを活用し、シンポジウムに参加してくださった皆様との交流で、新たな産学連携や共同研究の枠組みが生まれることを期待しています。
今後も、22世紀医療センターの活動に関して、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。