東京大学医学部附属病院
病院長 瀬戸 泰之
第17回東京大学医学部附属病院22世紀医療センターシンポジウムへのご参加、誠にありがとうございます。
22世紀医療センターは、2004年に臨床医学を中心とした産学連携の拠点を形成し、優れた研究を推進すると共に、優良な医療や医療関連サービスを提供することを目的として設立されました。国立大学の法人化に伴い、新しい産学連携モデルの実現として、設立時は5つの寄付講座でスターとしましたが、現在では11の寄付講座、4つの社会連携講座、3つのプロジェクトで構成される一大研究拠点となり、既存の講座では対応できない挑戦的なテーマに取り組んでいます。
今年度も新型コロナウイルスの影響によりweb形式での開催となりましたが、シンポジウムを通じてセンターの活動を皆様にご報告させていただきます。
当院の研究の中でも、最も社会に近い研究に取り組む組織である22世紀医療センターの活動が、各分野での研究開発の一助となるとともに、その研究成果を通じて社会に貢献できることを期待し、開催の挨拶とさせていただきます。
22世紀医療センター
センター長 大須賀 穣
第17回東京大学医学部附属病院22世紀医療センターシンポジウムにご参加いただきまして、心より御礼申し上げます。
2004年に設立された当センターも、活動開始から18年目を迎え、寄付講座・社会連携講座による産学連携を中心とした組織に、既存の講座の枠を超えた横断的な機能を担う講座やナショナルプロジェクトを運営する組織が加わり、現在では11の寄付講座、4つの社会連携講座、3つのプロジェクトで構成される一大研究拠点に成長しました。
当センターの組織とその活動の特徴は、まさに今回のシンポジウムのテーマ「医学研究の多様性と連携」そのものです。当センターでの研究活動分野は、新たな診断法や治療法の開発、治療法の普及・検証、予防医学、医療政策、医療機器・設備など多岐にわたり、実際の臨床やサービスを通じて提供されるものも含まれています。本郷キャンパスにおいて東京大学医学部および医学系研究科が推進しているトランスレーショナル・リサーチの中心を担っています。また、産学連携や多様な共同研究を推進することで、グローバルなプレゼンスを向上させる役割を果たしています。これらの活動を通じて、優れた医療人の育成に貢献しています。
当センターの活動が、持続可能な医療と社会の実現につながることを願いながら、1年間の活動報告として、シンポジウムを開催させていただきます。当センター発の研究成果が、新たな医療産業や研究領域の創造として展開し、社会に貢献できるよう尽力して参る所存ですので、何卒、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。